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エルドレッド選手の自著『広島を愛し広島に愛された男』がこの時期に本屋にズラリと並んでいました!

カープ在籍の外国人選手では最長となる7年間プレーしたエルドレッド選手。残念ながら、今季でカープ退団となってしまいましたが、退団決定後には、エルドレッド選手を紹介したTV特番が放送されるなど、背番号55の存在感は抜群。あの勇姿がいまも心に強く焼き付いているカープファンの方も多いのではないでしょうか。

そのエルドレッド選手ですが、今年の2月に本を出版されています。

ブラッド・エルドレッド~広島を愛し、広島に愛された男

僕も発売してすぐに購入。夜に読み始めて、寝るのも忘れて一気に読みふけってしまったほど、読み応えがありました。

「キン肉マンが好きなんだ」とか、「ヘッドスライディングに憧れがあるんだ」とか、「あれ、奥さんと同い年だ」などなど、たくさんの新しい発見があり、内容も面白くて、ついつい付箋もたくさん(笑)。また、ご両親への想い、奥様への感謝の気持ち、そして、父親としての志の話には、じわ~っと胸にしみるものがありました。

僕も雑誌の取材で何度かお会いさせてもらいましたが、本の通りの素敵な方です。ずっと広島にいてほしいと素直に思う、カープという球団カラーが似合う外国人選手なんですよね、ほんとに。

著書のなかに、『文化が違う、練習方法が違うからという理由で「なぜ?」と嘆く前に、「Just try it」の精神で最低限トライしてみる』という内容が書いてあるのですが、この心がけこそ、日本で成功する秘訣なんでしょうね。そして、とりあえずトライしてみる気持ちは、どの世界においても大切。改めてそう胸に刻んだのを思い出しました。

ただ、今季は期待された結果を残すことができず、惜しまれながらもカープを退団。慣れ親しんだ背番号55は、松山選手へと引き継がれました。2月に出た自著の売れ行きも落ち込むだろうなと思っていたのですが、先日、近所の本屋に行くと、カープコーナーの特等席に『広島を愛し広島に愛された男』がズラリと並んでいるではありませんか。

12月のこの時期に一番いいところを抑えているとなると反響が多いのかもしれませんね。広島に愛された男は、カープを去ることが決まっても広島に愛され続けているようです。今からでも遅くないから、もう一度赤いユニフォームを纏ってほしいなぁ~。エルドレッド選手は外国人助っ人ではなく日本人選手。そう思っているカープファンがほとんどだと思うのです。